内科勤務で必要なこと

内科看護師として働く上で、患者の生活の質向上に貢献するには、幅広い知識とスキルが求められます。まず、内科は多様な疾患を扱うため、各疾患の病態生理や症状、治療法に関する確かな知識が不可欠です。高血圧、糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患の管理はもちろん、肺炎、感染性腸炎などの急性疾患にも迅速かつ適切に対応できる知識が求められます。

観察力も重要なスキルです。患者の些細な変化を見逃さず、異常にいち早く気づくことで、重症化の予防や早期治療に繋げることができます。バイタルサインの変化だけでなく、表情、皮膚の色、呼吸状態など、全身状態を注意深く観察し、異常があれば医師に報告する必要があります。またコミュニケーション能力も欠かせません。患者やその家族は、病気に対する不安や疑問を抱えていることが多いため、丁寧に説明し、共感しながら信頼関係を築くことが大切です。また、医師や他の医療スタッフとの連携も重要です。情報を正確に伝え、スムーズなチーム医療を行うことで、より質の高い医療を提供できます。

内科では、患者の日常生活の支援も重要な役割です。食事、排泄、移動などの日常生活動作の援助や、服薬指導、療養指導などを通して、患者の自立を支援し、生活の質の向上を目指します。そのため、患者の状況を的確にアセスメントし、個別性に応じたケアを提供できる能力が求められます。さらに、内科看護師は、急変時にも冷静かつ迅速に対応できる能力が必要です。急変時の対応手順を熟知し、的確な処置を行うことで、患者の生命を守ることができます。日頃から急変時のシミュレーションや研修に参加し、スキルを磨くことが重要です。